特別養護老人ホームでかかる費用をざっくり計算!

特養(特別養護老人ホーム)は入居一時金や契約金がかからなくて、利用料も安く経済的負担の少ない施設で有名ですが、実際にはどれぐらいの費用がかかるのでしょうか?

ここでは例を挙げながら、月額の利用料について解説していきます。

特養を利用する際に必ずかかる費用(30日)

特養の利用料金で必ずかかる費用は

  • 介護サービス費
  • 住居費(賃料)
  • 食費

の3つです。

介護サービス費

施設が提供している介護サービス費は介護保険の対象になりますので、利用料の1割(単身世帯で280万円、2人以上の世帯で346万円以上の収入がある場合は2割負担)が負担額になります。

要介護の状態」と「施設のタイプ」により利用料が変わります。

従来型の多床室・個室

要介護1 16,410円(547円)
要介護2 18,420円(614円)
要介護3 20,460円(682円)
要介護4 22,470円(749円)
要介護5 24,420円(814円)

個室ユニット型

要介護1 18,750円(625円)
要介護2 20,730円(691円)
要介護3 22,860円(762円)
要介護4 24,840円(828円)
要介護5 26,820円(894円)

※()内は1日

介護サービス費は単位数により決定します。

同じ単位であっても1単位辺りの単価が異なれば利用料も異なります。こちらでは1単位10円で計算しています。

一番高い1級地に指定されている東京23区や大阪市、名古屋市などの都心部では1単位11.4円になるので、同じ条件でも上記の金額より14%高くなります。

住居費(賃料)

住居費は介護保険が適用されませんので実費になります。

従来型(多床室) 25,200円(840円)
従来型(個室) 34,500円(1,150円)
ユニット型個室 59,100円(1,970円)

※()内は1日

上記の金額が基準費用額として定められていますが、入居施設によって多少金額は異なります。あくまで参考として捉えておいてください。

食費

食費も介護保険が適用されませんので実費になります。

食費はどの要介護状態・施設のタイプでも基準費用額は30日で41,400円(1日1,380円)で統一されています。

昔からある従来型の施設であれば大差はありませんが、特に新設されたばかりのユニット型個室では基準費用額より高めの金額に設定されていることもあります。

生活費や娯楽費

特養を利用する際に必ずかかる費用としては「介護サービス費」「住居費(賃料)」「食費」の3つですが、現実的にはそれに加えて生活費や娯楽費がかかります。

具体的には、

  • 石鹸やシャンプー
  • タオルや着替え
  • 散髪代
  • 生け花や書道などの趣味代

など、月額5千円~1万円程はかかると思います。

特養で加算される料金

施設利用者全体にかかる加算

  • 夜勤職員配置加算
  • 看護体制加算
  • 個別機能訓練加算
  • 栄養マネジメント加算
  • 口腔衛生管理体制加算
  • 日常生活継続支援加算
  • サービス提供体制強化加算
  • 介護職員処遇改善加算

個人にかかる加算

  • 療養食加算
  • 看取り介護加算
  • 認知症専門ケア加算

個人にかかる加算に関しては、利用の有無を選択することが可能ですが、施設利用者全体にかかる加算については選択することができないので、施設を選択する際にどの項目が加算されるのかを事前に把握しておいた方がいいです。

これらも介護サービス費と同様に利用料の1割負担(もしくは2割)で済むので、月額数百円~数千円で利用できると思われます。

減免制度がある

特養を利用する際には所得に応じて減免制度が存在します。

詳しくは「「特定入所者介護サービス費」で介護費を安く!申請の仕方や限度額を解説」で解説しています。

結局いくらになるの?例を挙げてみた!

要介護3で従来型の多床室の場合の例

  • 介護サービス費:20,460円
  • 住居費(賃料):25,200円
  • 食費:41,400円
  • 生活費や娯楽費:10,000円
  • 加算金:2,000円

月額:99,060円

要介護4で個室ユニット型の場合の例

  • 介護サービス費:24,840円
  • 住居費(賃料):59,100円
  • 食費:41,400円
  • 生活費や娯楽費:10,000円
  • 加算金:2,000円

月額:13,7340円

※全て減免なし。1単位10円の場合で算出