介護施設に馴染めない親に対して家族が考えること

施設に来てすぐは多くの利用者さんが不安を抱えています。

施設へ新しい入居者さんが入って来られると、ヘルパーも出来るだけ気にかけ、困っていることが無いか、どのようなことを手伝って行けばいいかなど気にしながら接しています。

初めての場所で暮らすことは不安も多く、落ち着かないご様子の方もおられます。

それぞれの入居者さんの様子と接し方について、特に新しい環境へ不安の大きい認知症の方のケースについてご説明します。

介護施設に馴染めない入居者は多い

認知症の方が施設に入った場合、ご本人が納得して施設へ入居されていないことがあります。

施設の雰囲気が病院のように感じたり、デイサービスに来ているように感じたりとそれぞれの方によって違いはありますが、家から一時的にそこへ来ていると感じている方が多いです。

例えば、デイサービスに来られていると感じている場合は夕方になったら家に帰りたいと訴えがあります。

夕暮れ症候群と呼ばれることもありますが、夕方になるとソワソワして落ち着きが無くなり、家に帰る準備を始められます。ヘルパーはそれぞれの経験からいろいろな声かけ方法を身に着けていて、落ち着いていただけるよう話しかけます。

入居者はいつも不安を感じている

いつも外出するときには持ち歩いているバックなどをもっていないことに不安を感じてヘルパーへカバンを取りに行きたいと伝えられることもあります。

実際には施設へ入るときにもってきていないので、お渡しすることができないのですがご本人は持ってきていて預けていると思っているので何度も聞きに来られることもあります。

カバンを持っていることで安心するようでしたら、ご家族に状況を伝えて施設でもカバンを持てるようにすることもあります。

でも実際にはカバンのことだけじゃなく普段と違う環境にいることへの不安がカバンと言う形で表れていることもあります。

その場合は時間がたつにつれて、場所や人に慣れてくれば収まっていくこともあります。

戸建てに一人暮らしをしていた方などは、雨が降ってくると家の雨戸を閉めないといけないから帰りたいと、家のことがとても気になる方もおられ、ソワソワされる方もおられます。

男性の入居者さんで大切な時計をいつもされている方がおられました。自分の大切な持ち物を付けていることで安心されていました。

それに、いつでも家に電話がかけれるよう小銭の入った小銭入れをポケットに入れておられました。ふとした時に時計と小銭入れを確認しておられました。

ふと家のことが気になって電話をかけたくなったときはヘルパーが付き添い公衆電話に電話を掛けに行くことで気持ちが安定して落ち着いて過ごされていました。

家族が考えること

ご家族の方は特に最初のころは特に施設へ訪問をしていただければと思います。ご家族が居てくれることはご本人にとってとても心強いことです。

そして、ヘルパーともコミュニケーションを取って施設での様子などを聞いてください。

ご本人がされている行動などでヘルパーから見ればどうしてそのような行動をするのかが分からないことがあります。

ですが、ご家族にならその行動の意味が分かることもあり、どのように対応をすれば落ち着いて過ごすことができるかなどご家族ならわかるヒントがあることもあります。

介護はヘルパーだけで支えるものではなく、ご家族などたくさんの方がかかわって成り立ちます。どのような性格なのか、どこに住んでいたかなど伝えられる情報はいっぱいあります。

そして、今いる場所について説明をしてあげてください。一度ではすぐ忘れてしまうことでも何度も伝えることで段々と理解ができることもあります。

家のことがとても気になられる方もおられるので家の空気を入れ替えに行っていることなど様子を伝えることもご本人の安心につながります。