もちろんご高齢になられても、異性を嫌がる方がおられます。

それに加えて、比較的若い(50代、60代)の女性は男性介護士を嫌がる傾向が強いです。

介護では、異性の介助は普通に行われています。

もちろんご年配の方でも異性に介助されることは抵抗があり、特に女性の利用者さんは同姓にトイレ誘導やおむつ交換をしてもらいたい傾向が強いです。

同姓介護に変えてもらうことは可能なのでしょうか?いろいろな例を参考に考えていきましょう。

私が経験したケース

今回取り上げるケースは私が働いている施設で暮らしておられる方々です。

私の働いている施設は極端に女性介護士が少なく、現在3名しか居ません。それとは対照的に入居者さんは女性が多いのです。

女性介護士を希望される女性利用者の方が多いため、女性介護士を増やしたいと言う施設の希望もありますが、求人を出しても地域柄なのか女性介護士からの応募はありません。

そのため、工夫をしながら介護、介助をしていますが、結論から申し上げますと利用者さんたちに不憫をおかけしています。

同姓の介護士さんにトイレまで連れて行ってほしい

入居間もないAさんは50歳です。左半身に麻痺があるため一人でトイレへ行くことが難しく介助してもらってトイレで排泄します。

入居間もないころのAさんはコールを鳴らすと男性介護士が来たので女性介護士変わってもらうようお願いしました。

男性介護士は女性介護士に声をかけ女性介護士に交代してもらったのでAさんは女性介護士とトイレへ行きました。

女性介護士が少なく、まったく女性介護士が居ない日もあるくらいです。

なので、対応として女性介護士が居るときは、定期的にトイレに行きたいか女性介護士が部屋に訪問に行くとともに、今日女性介護士が居る時間についてAさんに伝えるようにしました。

女性介護士が居なくなる前にトイレ誘導して、この後は女性介護士が居ないことも伝えておきます。

ただ、トイレは我慢できませんので、その後の時間については仕方なく男性介護士がトイレ誘導をしています。

本人は今でも、「男の人に居られるとトイレがしにくい」と女性介護士に話しています。

下着を男性にさわられたくない

施設に入居されているBさんは50代の女性で、この方もAさんと同じく左半身に麻痺があります。

ですが、トイレには一人で行かれるのでトイレ介助は必要がありません。

ただ、Bさんは男性介護士が洗濯物を干したり取り入れることにとても抵抗があります。

そのため、掃除・洗濯は女性介護士が行います。

ご本人と話し合って干した洗濯物が数日間干しっぱなしでも構わないから女性介護士が居るときに取り入れてほしいと言うことで、翌日女性が居ない場合はその翌日に女性介護士が取り入れをするようにしています。

入浴は同姓の介護士じゃないといや

精神病をお持ちのCさんは、男性介護士に入浴介助してもらうことがとてもいやです。

そのため、入浴は女性介護士が担当していますが、Cさんは元々は精神病があるため入居されていますが体の麻痺もひどく横転の危険性がとてもある方です。

そのため、力のある男性が入浴に当たった方が横転のリスクを減らすことにつながるので本当は男性に担当してもらえる方がいいのですが・・・。

不穏にもつながりますので、ご本人の希望通り女性介護士が入浴介助を行っています。

まとめ

この施設では、女性介護士の負担が大きいです。

女性介護士が女性を介護するからと言って、男性介護士が男性を介護してくれるわけではなく、女性介護士は男性の介護もしています。

施設側としても、女性介護士を増やしたいので求人を出したり、介護士たちに知り合いの介護士に声をかけてほしいと頼んだり、介護士を派遣する会社に女性介護士の派遣について尋ねてみたりしていますが、なかなか人が見つかりません。

先月まで4人いた女性介護士の1人が辞めてしまい、今後はAさんを同性介護士がトイレへ連れて行ける時間が減るかもしれません。

Bさんにもっと洗濯物を入れるのを待ってもらう必要があるかもしれません。

Cさんの入浴の日に女性介護士を配置できないことが出てくる可能性もあります。

介護士不足の中、ご本人たちの気持ちを尊重できるようにと介護士側も頑張っていますが、介護士側だけの頑張りでは難しい問題もあることも事実です。