私は現在39歳で自営業をしています。40歳になると介護保険の保険料が徴収されると聞きましたが、まだ介護される年齢でもないので保険料を払いたくありません。
もし、介護保険料を滞納してしまったらどんな罰則を科せられますか?
滞納が続けば介護サービス費用が一時的に全額負担になったり、自己負担額が3割になるペナルティーを科せられることになります。

介護保険料の徴収は40歳になった第2号被保険者になってから始まりますが、実際に介護サービスを利用するための申請をすることができるのは、原則として65歳の第1号被保険者になってからです。(特定疾病がある場合は40歳から)

そもそも40代、50代のほとんどの方は介護を必要としていないので、質問者さんの様に介護保険料を支払うことは無駄だと感じるのは仕方のないことです。

介護保険料を滞納したら

介護保険料を滞納してしまうと、滞納した期間によって介護サービス(介護支援サービス)を受ける際に3段階のペナルティーが科せられることになります。

1年以上滞納すると

1年以上滞納している状態で介護サービスを受ける場合は全額自腹になります。

介護保険を使えば介護サービスの8~9割を負担してくれるので、それを全額自腹となるとかなりの負担になるのは容易に想像できますよね。

ちなみに、訪問介護(身体介護)の料金は、介護保険を利用したら1時間で600円ぐらいなので、介護保険を全く使わずに全額自腹なら6,000円ぐらいかかることになります。

ただ、その時に利用した介護サービスの領収書を添付して、市区町村に対して請求すれば払いすぎた分は戻ってきます。

困っている老人

全額払えるお金があれば、そもそも滞納なんてしないよ・・・

1年6か月以上滞納すると

1年6か月以上滞納してしまうと、戻ってくる9割(8割)の中から介護保険料が差し引かれる措置がとられます。

質問者さんの様に、まだ介護サービスを利用していない場合は特に問題ありません。

普通の男性

但し、場合によっては医療保険の保険給付の差し止めが行われる場合があります。

2年以上滞納すると

2年以上滞納してしまうと、その時点で介護保険料の支払いが時効になるので、2年以上滞納した介護保険料は今後納付することができなくなります。

時効??んじゃー、滞納した分はもう払わなくてもいいじゃん!いぇーい!」って思われるかもしれませんが、一度でも時効になってしまうと、介護サービス(介護支援サービス)を受ける際に、通常であれば1割(2割)の負担だったものが3割負担になります。

3割でも割引してくれるならいいや!」って思うかもしれませんが、介護サービスを色々利用していけば、1割負担でも結構な金額になるのに、それの3倍になることを考えると希望にあった介護サービスを全て受けるのは経済的にかなり厳しくなります。

また、高額介護サービス費と呼ばれる、介護サービスの上限を超えた金額を介護保険から補うことができるサービスが利用できなくなります。

と言うことは、介護サービス費の上限が無くなるので、無限に費用がかかることになります。

男性医師

平成28年4月現在の制度なので、今後変更になる可能性もありますがね。

介護保険料のみを滞納することは困難

介護保険料を滞納した場合のペナルティーについて解説してきましたが、そもそも介護保険料のみを滞納することは非常に困難です。

その理由は、介護保険料の徴収方法にあります。

65歳未満(第2号被保険者)の場合

40歳~64歳まで(第2号被保険者)の介護保険料の徴収方法は、

  • 会社の健康保険に加入
  • 国民健康保険に加入

している場合で異なります。

会社員などで会社の健康保険に加入している場合は、自動的に給料から天引きされるので、厚生年金と同じで保険料を滞納することは不可能です。

次に、質問者さんの様に自営業をしている方や無職の方が加入する国民健康保険の場合は、国民健康保険料に上乗せされた形で徴収されますので、もし介護保険料を滞納するのであれば、同時に国民健康保険料も滞納することになります。

国民健康保険料を滞納すれば医療費負担は「3割⇒10割」になるので、風邪をひいて病院に行って薬を貰うだけで1万円ぐらい治療費がかかってしまいますので、介護保険料を払いたくないという理由で健康保険料も滞納してしまうのはリスクが大きくあまり現実的ではありません。

65歳以上(第1号被保険者)の場合

65歳以上(第1号被保険者)の介護保険料の徴収方法は、

  • 公的年金が年18万円未満
  • 公的年金が年18万円以上

で異なります。

公的年金が年18万円未満であれば普通徴収になるので、送付される納付書、もしくは口座振替で納付することになります。

この場合に限り、介護保険料のみ滞納することが可能です。

公的年金が年18万円以上あれば、2か月ごとに支給される年金から差し引かれる形で徴収されるので、滞納することは不可能です。

どうしても滞納してしまう場合は?

経済的な理由で介護保険料を支払うことが出来ない場合は、一度、役所の介護保険課に相談してして下さい。

支払いが困難と判断されれば、減免措置、もしくは猶予を付けてもらえることもあります。

解説する老人男性

医療保険や年金でも同じですが、納付が厳しければまずは役所に相談することが大事です。