私の母が脳卒中の後遺症で介護が必要になりました。
介護認定で要介護3と認定されたので、入居費用が安い特別養護老人ホームへの入居を考えています。私の自宅から通える範囲でいくつかの施設に申し込みをしましたが、どこも待機者がいっぱいいてすぐに入居できる状況ではないようです。
私も仕事をしているので自宅での介護が難しい状況ですが、特別養護老人ホームへの入居を待っている間にどこか施設を利用することができますか?出来るだけ安い施設を希望します。
介護費用を抑えたければまず老健への入居を考えましょう

特養の待機者は全国に50万人以上いると言われています。

とりあえず不安なので申し込んでいる方や、一人で複数の施設を申込んでいる方もいるので実際の待機人数とは異なりますが、それでも一つの施設で常に数十人の待機者がいるので、よほど重度の要介護者や特別な事情が無い限り、申し込みをして即入居というのは難しい状況です。

入居希望者の待機場所

自宅 35.9%
介護老人保健施設 20.6%
その他の医療機関 16.0%
介護療養型医療施設 5.5%
グループホーム 5.4%
有料老人ホーム 2.3%
その他の施設 6.1%
無回答・不明 8.3%

こちらは2011年に実施された厚生労働省(老人保健健康増進等事業)の「特別養護老人ホームにおける待機者の実態に関する調査研究事業」のアンケート結果です。

この結果を見ると、自宅で介護してもらいながら入居を待たれている方が最も多いですね。

ただ、いつ入居が決まる状況か分からない状況でずっと在宅で介護するというのは、質問者さんの様に仕事をしながら介護をしている方からしてみれば精神的にもキツいと思います。

待機中に利用できる施設

費用を抑えたいなら「老人保健施設」

後に説明する有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅は民間が運営している施設になりますので、どうしても費用が高くなります。

一方、老人保健施設(老健)は特養と同じく公的な福祉施設になりますので介護保険の1割負担(もしくは2割)で利用することができます。

初期費用もかからないし、月額費用も特養と同程度になるので経済的負担が少ないです。

ただ、老健では基本的に自宅復帰を目指している方が利用する施設になりますので特養と違って短期入居が前提となります。一般的には数か月~長くても2年程で退去することになるので、それまでには特養への入居の目途を立てておかなければいけません。

ま~老健を転々とする方法もありますがあまり推奨はしませんよね。

短期入居者が多いので空きは出やすいですが、特養への待機中に老健も待機しなければいけないという状況もあり得るので、確実に入居したいのであれば民間の老人ホームを検討した方がいいでしょう。

経済的に余裕があれば「有料老人ホーム」

特養は初期費用がかからなくて月額10万円前後で利用できることから人気ですが、経済的に余裕があるのでしたら、待機期間中だけでも有料老人ホームへの入居を考えても良いかもしれません。

特養と違って初期費用が最低でも数十万円かかるし、月額費用も20万円前後はかかってきますが、民間企業が運営しているので手厚いサービスを提供している施設が多いのでお勧めです。

自立できるなら「サービス付き高齢者向け住宅」

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)では別途オプションを付けなければ「安否確認」と「生活相談サービス」以外の介護サービスを受けることができませんが、有料老人ホームと違って初期費用が敷金のみになるので、初期費用を抑えることができます。

ただ自立できるということは重度ではないので、特養への入居が後回しになる可能性が高いです。ですので長期的な生活スタイルを築いておいた方がいいでしょう。

認知症であれば「認知症高齢者グループホーム」

認知症の要介護者であれば、認知症高齢者グループホームを選択肢に入れておきましょう。

認知症高齢者グループホームも民間が運営しているので初期費用がかかりますが、有料老人ホームに比べると月額費用は抑えることができます。