本人が介護施設への入居を拒んだら

私は現在、介護施設で働いています。介護施設に入るすべての入居者さんが、納得して施設へ入ったかと言うとそうでもありません。

施設に入るのは、入居者さんご本人ですが、どこへ行くかんど説明を受けていないこともあります。これまでにあったいろいろなケースについて書かせていただきます。

入居者さんが拒否した時のケース

ケース1:施設への入居、説得は大変?

ご夫婦で入居されたAさんとBさん。施設への入居はとても嫌だったようです。ですが、ご夫婦のみで暮らされていて、子供たちもそれぞれ仕事があり、十分に親の介護ができません。

Aさん(夫)の足に褥瘡ができたことを期に、Bさん(妻)を子供たちが説得しました。

ですが、施設に入ることに拒否が強く、孫がデイサービスのスタッフとして働いている施設と同じ敷地内にある有料老人ホームになら入居してもいいとOKを出しました。

孫が仕事の時には、毎回会いに来てくれることを楽しみに、ご入居されました。ご入居後、しばらくはことあるごとに、「孫を呼んで!」とヘルパーを困らせました。ですが、日が経つにつれ落ち着き施設で暮らせるようになりました。

ケース2:自分たちで暮らすことができる!と施設への入居を拒否

こちらもご夫婦で暮らされているCさんとDさん。妻であるDさんは、とっても気位が高いです。出来ないことが増えてきて、不安が強くなり、頻繁に子供たちに電話をするようになりました。

子供たちもそれぞれに仕事があり、対応ができない時間があるとDさんの不安が強くなり、子供たちで相談をして施設に入るよう説得することになりました。

選んだ施設は、自由度の高いサービス付き高齢者向け住宅でした。その施設には以前孫が働いていました。孫は現在、関連施設に移動になりその施設にはいませんが、自由度が高く、うちのおじいちゃん、おばあちゃんに合っていると思うと孫から説明をしました。

孫もCさん、Dさんが施設に慣れるまで頻繁に顔を出し、2人を安心させました。

ケース3:施設がどんなところか分からず不安な両親のために

施設と言う場所がどのようなところか分からず、不安に思っていたEさん。ご家族と紹介屋さん、ケアマネと一緒にいくつかの施設を見学に行きました。

たばこは辞めたくない、買い物に行きたい、など希望を伝え、実際に入居するときの部屋の中も見学し、一番自分のニーズと合った施設を選びました。施設の雰囲気が分かって、納得して入居することができました。

ケース4:元気なうちに老人ホームの訪問も

Fさんが施設を見学に行ったのは、地域の老人クラブからでした。老人クラブの集まりのときに、施設の人が説明にやってきて、実際の施設の見学をしたい人を募り、改めて他の日に希望者をバスで迎えに来て、施設を案内しました。

その施設は、高級有料老人ホームで、お昼には、実際に施設で提供している自慢の料理も食べさせてくれると言うものでした。もちろん、すぐに入居と言う話ではなく、老人クラブ単位で施設見学に招待をして、施設のことを知ってもらうと言う試みです。

Fさんは、できれば自宅でずっと暮らしたいと思っていましたが、実際の老人ホームを見てもて、思ったほど悪いところでは無かった安心したようです。現在は介護保険を利用する必要がありませんが、施設は怖いと言うイメージは無くなったようです。

ケース5:妻のみ特別養護老人ホームに入っていたが、一緒に夫が居ないと不安だったケース

Gさん、Hさんご夫婦はとても仲が良いです。奥様であるHさんが介護が必要な状態になり、特別養護老人ホームに入居されたものの、そばにGさん(夫)が居ないと不安が強い状態でした。

Gさんは、毎日施設に行き、食事介助などをして日中はずっとそばに居ましたが、Gさんがそばに居ないと不安が強いため、思い切って2人で入れる施設を探し、ご夫婦で有料老人ホームにご入居されました。

Hさんは、そばにGさんが居てくれることで安心しているようで、状態が良くなりました。

まとめ

施設の入居を考えたときに、できればご本人も一緒に見学に行けるといいですね。もし、ご本人が行ける状態でなければ、ご家族が見学をし、どのような施設かと言うことをご本人に説明するのも手ですね。