体が不自由になった要介護者の症状を受け入れるために介護する側が考えること

脳卒中などで、体が不自由になった場合、すぐに受け入れられない人も多くいます。自分の状態を受け入れるにはプロセスがあり、そのプロセスを踏んで受け入れられるようになっていくと言われています。

比較的早く受け入れられる人もいれば、受け入れるのに時間を要する人もいます。受け入れられていない状態では、リハビリをすることへも拒否がある場合もあり、家族や周りの人のサポートも重要になります。

人が受け入れがたい状態を受け入れられるようになるまでのプロセス

障碍(しょうがい)受容には諸段階を踏むと言われています。

  1. ①心理的ショック段階
  2. ②障碍(しょうがい)否認段階
  3. ③鬱反応段階
  4. ④自立への抵抗段階
  5. ⑤心理的適応(障碍受容)段階

①心理的ショック段階

心理的ショック段階は、発病、受傷という恐怖感や、無力感を体験し、興奮していて判断は停止、思考が混乱した状態です。

②障碍(しょうがい)否認段階

心理的ショック段階(急性期)を抜けてしばらくすると、不安を抑圧して自分を守ろう、無意識的に行うことがあります。(防衛機構)。

例として、身体障碍を認めない(受け入れられない)、たいしたことは無いと言う態度を取る(否認)などがあります。

③鬱反応段階

否認があるときには、鬱反応は隠れていますが、現実を認識できるようになると鬱反応が出てきます。自分の障碍の状態を客観的にむられるようになると、鬱状態が火配するようになります。

④自立への抵抗段階

機能回復のレベルが一定に達してくると、自立と依存の間で揺れ動くようになります。この時期、自立への抵抗は、後戻りというよりも、巣立つ一歩前の緊張ととらえられます。

⑤心理的適応(障碍受容)段階

自分がもつ障碍について知り、その障碍を過大評価することも、過小評価することもなく認めたうえで、これまでの自分自身や、他人と比べることなく、現在の自分にできることややりたいことを精一杯行うことのできる段階。

人は皆、役割が必要

介護を受けるようになった人は、できないことが増え、悲しい気持ちを抱えていることもあります。

介護される側になり、いろいろなことを任せてもらえなくなり、やってはいけないと言われることが増えます。

実際に、危ないことなど、やってはいけなと言われる仕方ないこともありますが、できるだけ、できることについては本人にしてもらうようにしましょう。

人から必要とされるうれしさ

例えば、洗濯物をたたむことや、調理の盛り付けなど、手伝ってもらえるようなら、積極的に手伝ってもらいましょう。

介護度が高く、話しかけられても答えられない人がおられるとします。それでも、返事をすることができなくても、話しかけられると嬉しいものです。話しかけて、必要な人なんだと言うことをぜひ伝えてあげてほしいです。

楽しいことを一緒に探す

例えば、主婦として調理や掃除など身の回りのことをすることが楽しかった人も、要介護状態になりできなくなることもあります。多趣味でいろいろなことをしていた人が、体が不自由になり、できなくなってしまうこともあります。

もちろん、状態が良くなってまた楽しかったことに挑戦できると良いですが、今できることを見つけてあげるのも手です。

例えば、昔の音楽をかけて、聞かせてあげる。テレビで、好きそうなDVDを流してあげる、読めそうな本をプレゼントするなど、状態に応じて楽しめそうなことを考えてあげましょう。

リハビリのお手伝いをする

その人の状態に応じてですが、体を動かすことや、マッサージなど、家族がしてあげれることもあります。

どのような内容がいいかが分からない場合には、かかりつけの病院のPTや、デイケアに行っているようなら、デイケアのPTなどから家で家族が手伝えるリハビリについて聞いてみるのもいいでしょう。

まとめ

ここに書いたことは、アイデアをまとめたもので、すべてをしないといけないと言うことではありません。

介護をしながらも、仕事があったり、子供がまだ小さかったりと、介護側も忙しい中での介護だと思います。負担にならない程度に、できる範囲で、取り入れていただければと思います。