介護保険の申請書を提出すると、そこから数日後に役所から派遣された調査員が自宅、もしくは入院・入居している病院や施設にやってきます。

調査では、被保険者が要介護(1~5)、もしくは要支援(1~2)の対象になるのか、現在の精神・心身状態と生活の環境を面談を通じて確認します。

調査員ってどんな人が来るの?

役所の人が来ると思われるかもしれませんが、実際には役所から委託された委託事業者に在籍しているケアマネージャーが調査員として来ることが多いです。

被保険者を陥れるために来る訳ではないので、気負いせずリラックスして面談を受けてもらって結構です。

認定調査で聞かれること

いよいよ本題です。

認定調査では介護の必要度を正確に測るために、認定調査票をもとに全国一律で決められた項目に答えて判断する「基本調査」と、基本調査の内容に当てはならないことで伝えておきたいときに記入する「特記事項」により実施されます。

基本調査では質問に答えていく

基本調査は認定調査票に沿って7つのカテゴリーで全部で57項目の質問に対して答えていきます。

身体機能(13項目)

  • 麻痺等の有無
  • 関節の動く範囲の制限
  • 寝返り
  • 起き上がり
  • 座位保持
  • 両足での立位保持
  • 歩行
  • 立ち上がり
  • 片足での立位保持
  • 洗身
  • つめ切り
  • 視力
  • 聴力

要介護認定の多くは脳卒中などによる麻痺なので、麻痺がある場合はその場所と麻痺による身体への影響などを詳しく伝えておきましょう。

質問に答えるだけではなくて、実際に出来るかどうかを体を動かしながら確かめることもあります。

生活機能(12項目)

  • 移乗
  • 移動
  • えん下
  • 食事摂取
  • 排尿
  • 排便
  • 口腔清潔
  • 洗顔
  • 整髪
  • 上衣の着脱
  • ズボン等の着脱
  • 外出頻度

自分一人でできるか介護されなければできないのかを答えていきます。

介護が必要な場合は、どういった方法で介助しているのかを家族から説明を求められますので、説明できるようにしておきましょう。

認知機能(9項目)

  • 意思の伝達はできるか
  • 毎日の日課を理解しているか
  • 生年月日や年齢を言うことはできるか
  • 短期記憶はできているか
  • 自分の名前は言えるか
  • 今の季節を理解しているか
  • 場所の理解しているか
  • 徘徊していないか
  • 外出したら戻ってこれるか

認知症に関する項目で、7つのカテゴリーの中で最もと言って良いほど重要な項目です。

認知症になっている被保険者は、本人には正確なことを答えることが困難なので、介護をしている家族が代わりに答えることになります。

精神障害(14項目)

  • 被害的になる
  • 作話をすること
  • 感情が不安定になる
  • 昼夜の逆転がある
  • しつこく同じ話をする
  • 大声をだす
  • 介護に抵抗する
  • 落ち着きがない
  • 目が離せない
  • 収集癖がある
  • 暴力的である
  • 物忘れがある
  • 独り言を言う
  • 自分勝手に行動する
  • 会話にならない

要介護者の中には、身体には問題は無いけど精神的に不安定になっている人も多いです。

これらの精神障害が理由で、介護をしている家族はどのような手間が増えたのかを説明して下さい。

社会適応力(6項目)

  • 薬の内服
  • 金銭の管理
  • 日常の意思決定
  • 集団への不適応
  • 買い物について
  • 簡単な調理

特に薬の内服に関しては、自立できないとなると生命にも関わってくるので、家族の介助がどうしても難しい場合は要介護認定になる可能性が高くなります。

特別な医療(1項目)

点滴の管理、中心静脈栄養、透析、ストーマの処置、酸素療法、レスピレーター、気管切開の処置、疼痛の看護 、経管栄養、モニター測定、じょくそうの処置、カテーテルのこれらの処置を過去14日以内に受けた場合はそれぞれにチェックを入れます。

日常生活自立度(2項目)

  • 障害高齢者の日常生活自立度
  • 認知症高齢者の日常生活自立度

必要があれば特記事項に

ここで質問されていない項目で伝えておきたいことがあれば、そのことを正確に伝えて特記事項に記載してもらいましょう。

家族の協力が必要不可欠!!

特に認知症の方など、家族による介護がもう行われている場合は、被保険者一人で質問に答えていくことは難しいです。

介護が必要になったキッカケや時期、日常生活においてどういったことは介護の必要があるのか、どういった介護をしているのか、介護が必要なことによる家族への負担などを、日ごろから介護を行っている家族が介護の内容を記録しておき、その内容を調査員に伝える必要があります。

嘘はついてはいけません

介護認定をもらう為に嘘をつく人もいますが、嘘をついて介護認定をもらってもそのことがバレたらペナルティを受ける可能性があるので嘘を言うのは止めて下さい。

介護保険の認定調査で嘘をついてバレた時の罰則は?