会社の健康保険や国民健康保険は、被保険者であれば使いたいときに誰でも使うことができますが、介護保険は被保険者である45歳以上であっても誰でも使える訳ではありません。

介護保険を利用して介護サービスを受けるには、役所の介護保険課で要介護認定の申請を行って、役所から介護が必要だと認定されなければいけません。

認定基準はあくまで介護の時間と必要性

要介護認定の判断基準は、「要介護認定で介護が必要かどうかを判断する基準」で詳しく解説していますが、被保険者がどの程度の介護を必要としているのか、介護をすることによって家族の負担はどれぐらいになるのかを判定して「非該当」「要支援1,2」「要介護1~5」のいずれかに分類されます。

あくまで介護の時間と必要性によって判定されるので、仮に大きな手術を受けたとしても、退院して日常生活に支障が無ければ要介護認定を受けることはできません。

男性医師

まー、当然と言えば当然ですが、そのことを理解せずに、重病なのに何で要介護認定を受けることが出来ないのか役所に詰め寄る人もいるのが現状です。

ガンでも要介護認定されないの?

ガンは日本人の死因で堂々の第一位ですが、ガン治療において、一般的に6か月以上の介護を必要としないと定められています。

ですので、ガンによって大きな手術をしたからといって、必ず要介護認定を受けることが出来るとは限りません。

私はガンになったことがないので生意気なことは言えませんが、早期のガンであれば、手術しても短期間の入院ですぐ退院することも可能なので、医療保険については手厚いサポートを受けることが可能かもしれませんが、介護保険に関しては介護を必要としなければサービスを受けることは期待できません。

普通の女性

脳卒中などの脳血管疾患であれば、後遺症で麻痺が出て介護が必要になる可能性が高くなりますが、ガンにおいては治療して入院の必要が無いのであれば、日常生活で支障が出るほどの後遺症が残ることはあまり無いと思いますしね。

末期がんは例外

40歳~64歳までの第2号被保険者は、原則として介護保険を使うことはできませんが、特定疾病がある場合に限って要介護認定を受けることが出来ます。

特別疾病に関しては「特定疾病があれば40歳からでも介護保険を受けることができる」を参照してもらうとして、特定疾病の中には末期がんも含まれているので、第2号被保険者の方で末期がんの方は要介護認定を受ける権利はあります。(審査はあります)

ただ、末期がんの場合は自分で歩行したり食事できることが多いので、介護の判定は軽くなることが多いです。

末期がんの判定基準

末期がんの判定は医師が行いますが、ガンが進行(転移)しているが治療法がなく、概ねの寿命が6か月以内と判断されたもの。

末期がんが特定疾病に含まれた背景

先ほども言いましたが、要介護認定の基準は介護の度合になるので、たとえ末期がんであっても自立した生活をすることができれば要介護認定を受けることができないと思うのが普通ですよね。

ただ、末期がんの場合は、病院で最期を迎えるという選択肢の他にも、適切な在宅医療と介護サービスを提供することが出来れば、居心地の良い住み慣れた自宅で最期を迎えることが可能であり、実際にそういった希望を出している方もいることから、末期がんに限っては介護保険を使えるようになりました。

解説する男性

介護保険法一部改正法により末期がんも特定疾患に指定されるようになりました